「栽培コンテスト」はテーマに沿って栽培・料理を全国の家庭菜園者と一緒に楽しむ企画で、2015年に第1回を開催してから今回で10回目を迎えることができました。
ひとえに今までご参加頂いた、盛り上げてくださった皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。
第10回の栽培コンテストもたくさんの方にご参加頂き、誠にありがとうございました。
三太郎 & 紅三太(ダイコン)の「総まとめ日記」と栽培過程を総合的に評価し、
栽培コンテスト大賞1名、タネのタキイ賞3名、オーレック賞3名を決定いたしました。
今回は料理にも力を入れていただきました。圧巻のお料理、「紅三太」椿寿司、ミルフィーユなますは和心満載で映えますね。もちろん栽培されたダイコンは表面も形もさすがの出来映え。いうことなしです。
虫との攻防、太陽熱消毒やニラ花の対策など工夫も詰まっていて、収穫した大小の三太郎・赤い表面が光る紅三太は、定番のお料理から目にも楽しい鮮やかな一品に。秋冬を通して、しっかりダイコン栽培の様子をお伝えいただきました。
前回敢闘賞のchifa_fさんは引き続きコンテストを盛り上げていただきました。これが屋上菜園というのが驚きですね。ベランダや屋上は夏の高温や乾燥など決して条件が良いとは言えませんので感心します。お料理はお酒がすすみそうで毎日がパーティみたいで楽しいです。
収穫時期を選ばない三太郎を、食べたい時に収穫して美味しく食べる、家庭菜園ならではの楽しみ方!紅三太は色鮮やかで、和洋に郷土料理とバラエティ豊かなメニューがたくさん!教えてください機能も活用され、品種も大好きになってくださり、見ていてワクワクする日記でした。
プランターでこの短径大根が十分楽しめることを証明いただきました。お料理では「このもん」が見るからにおいしそうで食欲の無間地獄に落ちそうで危険です。「紅三太」の干しダイコン活用は6次産業化でも使えそうですね。そして、うさちゃんは兎年にびったりのアイディアでかわいかったです。
三太郎・紅三太をプランターで栽培される方にはぜひご紹介したい!畑がなくダイコン栽培にチャレンジするのを躊躇われる方もいるかもしれませんが、ちゃんと育つ?という心配も吹き飛ぶ日記です。干し大根の魅力も満載で、見ると食べたくなります笑
初めてのコンテスト参加にもかかわらず、丁寧に栽培いただき料理も楽しく投稿いただきました。長さの出るダイコンということで通常畝にレイズドベットのようにされたのもよかったかなと思います。「三太郎」のとろける肉質、一転豪快な鉄板でのステーキといろんな面を引き出していだきました。
虫との戦いに勝利し、ヘルシーで彩り豊かなダイコン巻き寿司風、存在感ある奈良漬け、大根ハンバーガーなどアイデア際立つ料理が並びました。赤い大根は人にあげても喜ばれる、料理に彩りを与える、畑が明るくなった、と嬉しい感想をいただきました。
酒パックが「三太郎」や「紅三太」栽培にちょうど良いサイズというのを教えていただけました(笑)。牛乳パックを活用されたミルクさんもそうですがサステナブルなアイディアですね。スモークサーモンと自家製パクチーを紅三太で巻いた簡単料理ですが、写真もきれいでお子様がぺろりと食べられるのもわかります。辛みが少ない「紅三太」はお子様にも喜ばれることがわかりました。
ベランダ菜園、酒パック、家庭菜園の可能性の広がりを見せていただきました。お嬢さん達も一緒にご参加くださって、自分で育てた野菜を食べるということは貴重な体験ですね。肥料も考えながら長く育てられ、センスが光るお料理を作ってくださいました。
皆様記念すべき第10回の栽培コンテストだけあって、いつも以上に熱の入ったご投稿ありがとうございました。どちらかというと野菜としては地味なダイコンでしたが、料理投稿のバリエーションの多さにも驚かされました。とくに「紅三太」は表面こそ鮮やかな赤色ですが、中は白肉だけに皆さん赤をどう生かすか悩まれるだろうなと思っていたところ、見事表面をうまく生かして艶やかな料理をご投稿いただいたことに感謝申し上げます。
常連のベテラン様から初めてご参加いただいた皆様すべて、栽培に料理に取り組んでいただき数多くご投稿いただけました。優劣はつけがたく「三太郎」の作りやすさととろける肉質、「紅三太」の早生性とみずみずしい肉質と彩を引き出してお伝えいただきました。栽培の指導や販売推進の参考にさせていただきます。ありがとうございました。
初めに、栽培コンテストが10回を迎えることが出来たのは、参加してくださったナビラーの皆様、開催を楽しみにしてくださっている皆様のお陰です。改めて心より感謝申し上げます。
第10回目の栽培&お料理コンテストは、2品種での参加、段まき、お料理のテーマなどお願いすることも多くありましたが、参加者の皆様の期待を上回るお取り組みには頭が下がる思いです。晩夏の暖かい季節から寒さが厳しい冬になるまで、様々なサイズの三太郎、畑を明るくする紅三太の姿を見せてくれました。害虫の襲来にも諦めず、第2弾第3弾と播種いただき、紅白の立派なダイコンを収穫。ご家族が喜ぶ美味しい一品が、秋冬の食卓を彩っているのを拝見し、私達の顔もほころびました。
栽培コンテストは新しい品種と出会う機会でもあり、みんなで同じ品種を育てながら、他の参加者の栽培方法を参考にできる機会でもあります。記録くださった日記はさらに、これから「三太郎」「紅三太」を育ててみたいと思う方や、育てやすいダイコンを探している方にとって大いに参考になるかと思います。
コンテストを盛り上げてくださった全ての皆様へ、本当にありがとうございました。
※コンテスト終了後も、本ページより参加者の皆さまの「三太郎・紅三太」の様子をご覧頂けます
菜園ナビ運営事務局
栽培面で振り返ると昨年秋は10月中旬~11月上旬にかけては干ばつ傾向でありましたが、気温は温暖で推移し概ね生育、肥大は順調な作柄でした。ただ12月からは気温が急激に低くなり、今冬は例年より寒く生育が遅れています。
「三太郎」「紅三太」を栽培するうえでは年内は比較的温暖で作りやすい年だったと思います。ただ、その分生育が進みやすく、収穫適期が短かったため、収穫が遅れると例年以上に尻太りになりやすかったのではないでしょうか。
また、大根は極度の乾燥や過湿にあうと短くなってしまいます。短くなるとその分肥大が進み、尻太り形状にもなりやすいです。ダイコンをきれいな形で仕上げるには過乾燥や過湿にならないよう注意しましょう。
2品種とも3季どりが可能ですが、暑さは得意でないので9月中旬以降の播種がおすすめといえます。
「紅三太」は早生品種ですから密植で初期から肥効を高めた栽培が適します。ただ、収穫期が短いので収穫遅れには注意してください。「三太郎」は長く圃場においてもす入りせず収穫期間は長めです。
一般サイズのダイコンと同じ栽培です。9月上旬まきで約60日後に根長30㎝程度、重さ1.3㎏程度に仕上がります。90日以上おけば2㎏を超えるジャンボサイズに肥大します。
栽培方法は通常ダイコンと同じです。播種後60日で根長30㎝、重さ1.5㎏を超え始めます。さらに90日以上おくと2.5㎏を超えてきます。品質に問題はありません。
9月上旬まきの約60日で根長はやや短め、重さ1㎏程度になります。畝幅を少し広げて同じ株間と条間で4条栽培した場合は重さ800g程度になりますが生育日数は変わりません。この場合は密度が狭いので初期に肥料が多すぎると葉が大きくなり不ぞろいになるため元肥は少なくして追肥で調整します。高温期は適しません。栽植密度はこれが限界でしょう。
「三太郎」の詳しい情報は、
タキイ種苗公式ホームページにてご確認ください。
播種密度の目安は条間、株間ともに15~20㎝とし、1穴に3~4粒まきにします。また、3~4日おきにこまめな播種を行うことで収穫期の幅が広がり、安定して良品質なものを収穫できます。
収穫のサイズは根長15㎝(約300g)、根径は5㎝程度の大きさになります。秋の適期まきでは栽培日数は45日程度と早く、ス入りは比較的遅い品種ですが収穫遅れに注意します。収穫時期が近付いたら、試し抜きをして収穫適期を判断するとよいでしょう。
プランター栽培では発芽後、子葉が徒長気味に生育するので、間引きをやや早めに行いましょう。また胚軸が抜け上がりやすく、株が倒れやすくなるため、本葉が1枚ごろから株元に土を寄せて、胚軸を真っ直ぐに保つことで良品質につながります。また、土の乾湿の差が激しく根部のヒゲ根が強く出ることがあります。本葉4~5枚ごろから、受け皿などで底面潅水も行い、プランター下部をしっかり保水して乾燥を防ぎます。
「紅三太」の詳しい情報は、
タキイ種苗公式ホームページにてご確認ください。