第8回の栽培コンテストもたくさんの方にご参加頂き、誠にありがとうございました。
ホイップコーン®(トウモロコシ)の「総まとめ日記」と栽培過程を総合的に評価し「最優秀賞」1名、「優秀賞」2名、「敢闘賞」3名を決定いたしました。
初収穫のものも500g越え、粒もそろったオフホワイトのホイップコーン®は見事です。糖度の高さも実感していただき、申し分のない出来だったのではないでしょうか。第5回オレンジクイン敢闘賞に続き、しっかり記録いただいて今回は優秀賞です。
播種からの生長のようすを詳細に記録いただき、初めて育てる方は、この記録を見ながらだと安心して育てることが出来そうです。アワノメイガ対策にも力を入れていただいたにも関わらず、襲来…しかし来年はさらに鉄壁になりそうですね。
3回に渡って栽培を実施し、ハニーバンタムの花粉によるキセニアの実験も行うなど独自の挑戦をされていました。皮付き519g(皮なし386g)サイズを収穫されており、記録も詳細に残されていて貴重な資料として見ることが出来ます。
受粉のようすの写真や、花粉量に着目したりと目の付けどころに探求心を感じます。写真もたくさん掲載いただき、数字で分かりやすくしたり、黄色品種との比較があったり、一つの読み物のようで興味深く拝見いたしました。
◎タキイ種苗株式会社様
①弾~④弾に栽培登録を分けて記録されたうえ、それぞれ総まとめ日記の投稿もすべて完了されました。熱心に取り組んでいただいた結果、皮付き500g超サイズの収穫、収量もしっかりとあり、抑制栽培も成功されました。
◎栽培コンテスト審査委員会
時期をずらし4回の栽培、順調に生長する中で、鳥害、暑さや台風などの影響もありましたが、それぞれ立派なホイップコーン®を収穫。白色系で一番甘さを感じていただいたとのこと、とうもろこしご飯、美味しくないわけないですね!
◎タキイ種苗株式会社様
収穫したホイップコーン®は皮付きで439g、粒も揃って真っ白です。避けていたトウモロコシ栽培、今回朝採りの美味しさを感じていただけたようで、コンテストをきっかけに菜園スキルをあげられたのではないでしょうか。
◎栽培コンテスト審査委員会
ホイップコーン®のまっすぐな姿が目を引きました。風で倒れ、鳥に食べられたのを乗り越え収穫できた、パール色の綺麗なコーン。お嬢様も関心持ってくださって、嬉しいです。抑制栽培まで真摯に取り組んでいただきました。
◎タキイ種苗株式会社様
3回の播種。抑制栽培で力を発揮いただき、240gのきれいな穂の収穫にこぎつけました。大きさは目標に届かなかったですが、見た目は十分、抑制栽培の分が一番甘かったとのこと。来年もぜひ挑戦して下さい。
◎栽培コンテスト審査委員会
抑制栽培が日照不足の上、台風で倒れてしまいましたが、ホイップコーン®の生命力で無事回復。同じアングルの写真で、回復の様子が見てとれました。横に並べたコーンは小ぶりながら真っ白です。
ご参加いただいたナビラーの皆様、ありがとうございました。
甘くてジューシーな「ホイップコーン®」を味わっていただけたでしょうか。
今回はカラスやハクビシンに代表される獣害と、穂につくアワノメイガの対応、強風や豪雨での倒伏などが主に難敵だったのではないでしょうか。そんな中、皆さん果敢にチャレンジ頂きいつもながら感謝の気持ちでいっぱいです。
300g超え、400g超え連発で中には500g超えの方もおられ感動しました。
また、多くの方々が「ホイップコーン®」特有の甘さと皮のやわらかさに感動頂く書き込みを拝見できました。白粒特有の甘みとおいしさを感じていただけてうれしく思います。栽培を振り返って、下記タキイからのアドバイスを掲載しております。ご参考ください。
今回注目して拝見させていただいたのは、朝顔との混作効果が本当にあるのか?ということでした。お試しされたかたが数名おられましたが効果の方はどうだったのでしょうか。こういうベテラン勢のやさしいサポートと口コミの情報交換が「菜園ナビ」の素敵なところですね。
第8回栽培コンテスト参加者の皆様、「ホイップコーン®」栽培お疲れ様でした。
今回は、「ホイップコーン®の白粒コンテスト」と銘打って、初めて目標を定義させていただきました。栽培において成功、失敗はそれぞれの捉え方次第だと思いますが、目標を設定することでより奮起していただけたらと思った次第です。
虫害、鳥害、獣害に対し、トラップをしかけたり、コンパニオンプランツを植えたり、独自のアイデアでの対策に感心し、学んだりしながら、興味深く拝見させていただきました。収穫した「ホイップコーン®」は、真っ白で粒が揃った美しい姿で、その甘さに喜びの声、驚きの声が上がりました。焼きトウモロコシやトウモロコシご飯、コーンスープ、味わい方も様々で、なかなか自由に外に出られない昨今、夏を楽しく彩ってくれたのではないでしょうか。
「トウモロコシ栽培が苦手でしたがチャレンジして良かった」「来年も育てます」のお声は、コンテストを開催する側として喜びしきりです。この栽培が皆様にとって、何かを得る機会となれば幸いです。タキイさんのアドバイスや今回のみなさんの投稿を参考に、ぜひ来年の栽培では、さらに大きく、真っ白で甘い、たくさんのホイップコーン®を収穫してください。
※コンテスト終了後も、本ページより参加者の皆さまの“ホイップコーン®”の様子をご覧頂けます
菜園ナビ運営事務局
潅水量は株の生育に合わせて徐々に増やしていきます。本種は、1回目の追肥のころから生育速度が速くなるので、潅水量を多くします。スイートコーン栽培の鉄則ですが、開花期以降収穫までは乾燥させないよう適湿に保ちます。
ホワイト種はイエロー種と比べ収穫適期の判断にやや熟練を要します。おおよその収穫の目安は絹糸抽出後25日ごろですが、先端部の粒の張り具合と食味を確認したうえで収穫のタイミングを判断します。
ホワイト種にイエロー種やバイカラー種の花粉が受粉すると、穂に黄色の粒が混入します。この現象を「キセニア」と言います。
スイートコーンは雄花の花粉が風で雌花に運ばれ受粉する風媒花です。黄粒の混入を防ぐために、イエロー種やバイカラー種の圃場から300m以上隔離するか、開花時期を2週間ほどずらして栽培してください。 圃場の選定にあたっては周囲の環境を十分把握し、花粉の混入に対して細心の注意を払う必要があります。
獣害は厄介です。甘くて栄養満点のスイートコーンは、動物たちにとっても大好物です。一度覚えれば賢い彼らは毎年狙ってきますから、柵やネット、カラスの飛来を防ぐ防鳥糸などの物理的防除や、周囲の雑草や茂みを抜き取って、なるべく近くまで身をひそめるところを作らないことです。
アワノメイガをはじめとする害虫は、雌花が出たら「デナポン」など登録のある農薬を早めに施すことです。実に潜り込んでからでは遅いですから。また、生産者は役割が済んだ雄花をきれいにカットする方も多いです。理由の一つは雄花に害虫がつかないようにということもあるようです。
穂が小さかったという方は、実がついて肥大していく時期に乾燥していたのではないでしょうか?とはいえ雨が降るかどうかはお天気次第ですから、生分解マルチなどを使って水分を保持させる栽培は発芽時の低温対策と併せておすすめですね。また、スイートコーンはかなり肥料を必要とする野菜なので肥料切れしないように追肥のタイミングが大事です。また、肥料をよく吸収することからクリーニングクロップとして、連作障害対策にもおすすめといえます。
先端不稔だったという方、トウモロコシの実は雌花の絹糸一本一本に花粉が受粉し、一粒ごとに対応しています。絹糸は穂の下の方から順番に生えていきますので、先端不稔は雌花の絹糸が出た時に、雄花のタイミングが合わず花粉が付かなかったことが一因で起こる現象です。対策としては側枝を残しておくことで、仮に主稈の雄花がないというときに、側枝の雄花をとって花粉をつけてやるという予備を残す意味合いもあります。さらに株元も根が張るので、倒伏もしにくくなります。そういう意味でも一石二鳥の「無除房・無除けつ栽培」が有利だと思います。また「除房」についても残した方が光合成を活性化させ、肥大を促し敷いては先端不稔が減るとも考えられますが、一番上の穂を太らすことに注力してベビーコーンとしてとってしまうほうが良いでしょう。それでは面白みがないと思われる方は、除房せずに1株で1番穂と2番穂どちらとも太らせて収穫を狙うのも家庭菜園ではおすすめです。
ホイップコーン®の詳しい情報は、
上部の解説動画やタキイ種苗公式ホームページにてご確認ください。
[審査員からのコメント]
◎タキイ種苗株式会社様より
今回も詳細に記録いただき、収穫したホイップコーン®もさすがの出来上がりです。皮付きで堂々の500g、600g、先詰まりも十分。第5回京くれない優秀賞に続いて、殿堂入りといってもいいですね。
◎栽培コンテスト審査委員会より
分けつした際には試行錯誤、タキイの栽培マニュアルを参考に、無事収穫までたどり着きました。総まとめ日記では、しっかり栽培期間、対策を振り返られています。トウモロコシのおばけ、びっくりですが面白いですね!