先日参加していた雑草学会で興味深い発表がありました。
カラスノエンドウについてです。
カラスノエンドウといえば、ちょうど春先、今頃花をつけているのをみかけると思います。

さて、このカラスノエンドウですが実は発芽して最初に伸びてくる芽(主茎)には花がつかないのだそうです。
花がつかないどころか春先開花期まで主茎が生存していた個体は全体の2割もなかったのだとか。
生存していた個体も全て花はなかったとのことです。
ではどこに花がついていたかというとわき芽に花がつき、実がついたのだそう。
今回のこの発表では主茎は越冬後もしくは開花・成熟期には枯死して花をつけないと報告されています。
植物の主茎が自ら枯れてしまうという事例は他になかったそうで、そのメカニズムも今のところわかってないそう。
進化の過程で子孫を多く残せるよう自ら摘芯のような状態を作り出してきたのかもしれませんね。