昨秋、栽培コンテストで盛り上げていただいた新品種の「小粋菜」は葉がミズナで根部が蕪というユニークな根菜でした。
今から遡ること40年前、1981年に発表された
タキイ交配「エベレスト」ダイコンは、
葉が蕪の葉のように板状で無毛、やわらかな食感で、種まき後40~50日までの間であればいつでも根と一緒に食べられる便利で個性的な中国系大根です。
大根の葉は流通上どうしてもカットされて葉付きで売られることはほとんどありませんが、家庭菜園では葉を食べずに捨てるのはもったいない!
小さなうちはお浸しや一夜漬けに、大きくなれば油いためや漬物など幅広く楽しめますよ。もちろん大根部も程よい大きさで水気がたっぷりで肉質は緻密。大根おろしにしたみぞれ鍋や葉と一緒に煮食にするなど使い方も色々です。
また、東南アジアに広く栽培されていた中国大根を素材とした交配種だけに、
栽培面では暑さに強く耐湿性もあり、重い土でも軽い土でもよく育ちますので、庭先の家庭菜園でも十分楽しめます。
【栽培上の注意点】
◆タネまき時期
播種後40日余りから収穫できる早生種ですが、一般の大根と比べて、抽苔は比較的早いため、煮大根など根部を大きくして利用する場合は
7月下旬~9月上旬ごろが播種適期です。まくり菜的に利用する場合は、晩秋~早春の期間以外なら随時まき出来ます。
◆まき方
畝幅110㎝前後で二条の条まきとし、本葉3~4枚ごろから間引き菜として利用しながら株間を広げ、最終的には本葉5~6枚時に株間15~18㎝前後にして1本立ちとします。また、最初から15~18㎝前後の株間で3~4粒まきとし、最終的に1本にするのもいいでしょう。十分な大きさにするなら播種後50~55日で根長30~35㎝、根径5~6㎝程度、株間は20~25㎝が目安です。
◆肥料のやり方
早生種のため元肥を主力として、生育初期から効かせることが大切です。施肥量はおよそ1㎡当たりチッソ15g、リン酸10g、カリ15g程度を目安に、深く耕して土になじませます。また高温乾燥時の栽培では微量要素欠乏も出ますので、総合微量要素を加用するのがおすすめです。
◆病害虫防除
ウイルス病を媒介するアブラムシの防除が特に大切です。ほかにはキスジノハムシ、コナガなどの被害があります。播種後1カ月間寒冷紗や防虫ネットをトンネル状に被覆すると効果的です。
ダイコン「エベレスト」
ダイコン・エベレスト【タキイネット通販】
(タキイ種苗さんよりご寄稿)
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第9回栽培コンテストにご参加された方は、小粋菜の根部だけでなく、葉も鍋や炒め物で美味しく召し上がっていただいたかと思います♪
こちらも丸ごと楽しめるダイコン「エベレスト」!
初夏播種する品種のラインナップにぜひ検討してみてください☆
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参加者のみなさんのチャレンジの様子がタイムラインでご覧になれるので、ページを覗いてみてくださいね♪「菜園ナビまとめ」でも今までの栽培の様子をまとめさせていただいております☺
モニチャレ第1弾「おたすけムギ」、ムギを踏み踏み、青々と生長しています!
モニチャレ第2弾「そのまんま野菜畑」、みんなの楽しい栽培のようす!♪
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