栽培コンテストの結果発表をしておりますのでまだご覧になってない方はこちらをご覧ください。
第9回栽培&お料理コンテスト「小粋菜」結果発表!!
先日コメントで牛糞たい肥の使用と雑草についての話題があがっていましたので紹介します。
畑の準備をする際に牛糞たい肥を使う方も多いかと思います。
畑の準備としてたい肥を使う場合は土づくりを念頭に置かれる方が多いかと思いますが、肥料分もそれなりに入っておりますのでその点も考慮した上で使うといいかなと思います。
さて、牛糞たい肥と雑草についてです。
牛糞たい肥を使ったところ今まで見なかった雑草を見るようになった。という人も結構いるかもしれません。
一つは気のせい(笑)雑草を意識できてなかったが牛糞たい肥をあげることで意識し始め元からあったのにそれを初めて認識したというケースです。
もう一つは、牛糞たい肥という肥料が与えられたことで雑草が巨大化した。表現的可塑性といいますが雑草は様々な環境に適応して姿を変えますので、今までと違う環境になって同じ種だけども違う形に生長したというもの。牛糞たい肥だけではあまり考えられないかもしれないので可能性としては少ないかもしれません。
そして最後は牛糞たい肥に雑草種子が混入していたというもの。
これが一番大きな問題で、かつ、可能性としても高いでしょう。
実際1970年代くらいから家畜糞を畑に還元する流れができ、その時に問題としてあげられたのが雑草種の拡大でした。
そこで雑草種子が本当に牛糞たい肥中で発芽能力を失わないかどうかの試験が70年代後半にはなされています。
詳細は省きますが・・以下の条件で牛糞たい肥中の雑草種子の発芽能力が失われたという結果がありました。
・発酵時60度以上の環境で10日
・切り返しがなされている
この二つの条件があれば雑草種子の発芽能力は失われたとありますので、このような製造をされているところのものはまず雑草種子については大丈夫かと思います。
ただレポートの中には生の牛糞中の雑草種子はほぼ発芽能力が失われていなかったとありますので未熟な牛糞など扱う際は注意が必要と思われます。