本日は秋に栽培するオススメ品目、ホウレンソウについてのトピックです。育てるポイントや、注目の品種も紹介しているのでぜひ最後までご覧ください☆
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高栄養価、寒い時期は、甘みとビタミンがぐんとアップする旬のホウレンソウがおすすめです。

上作のポイントは「株間は狭く」「発芽を揃える」「過湿を避ける」こと
ホウレンソウは鉄分やカロテンなど栄養豊富な緑黄色野菜の代表で、お浸しや炒めものなど、色々な料理に活躍する万能野菜です。
原産は中央アジアで冷涼な気候を好み、生育適温は15~20℃で、中間地の秋どり栽培では、40日前後で収穫できます。春にも栽培できますが、秋~冬の栽培は寒さから身を守るため、糖分を増やすので、甘みが増します。
☆ホウレンソウの栽培ポイント☆
■秋冬まきは「株間を狭くする」
株間(作物の株と株の間)は収穫する量につながり、栽培・収穫する時期に応じて変えることで、生育をコントロ-ルできます。
基本的にホウレンソウはタネをまく間隔が狭いと生育は早くなり、広いと遅くなります。
★8~9月まきは株間を広くする
生育が遅くなり、株張りがよくなる。栽培期間の温度が高い時期は、多湿や水分が多過ぎると、徒長(茎がひょろっと細く伸びること)しやすくなるので、株間を広くする(5~7cm)ことで風通しをよくし株張りを安定させる。
★10月まきは株間を狭くする
秋~冬まきの低温時期は生育が遅くなり、草姿(株全体)が開きやすくなります。3~5cmと間隔を狭くすることで密植になり、土の中の温度も上がるので、生育が順調に進む。
※過度の密植は、湿度が高くなり、病気が発生しやすくなるので注意してください!
■「発芽を揃える」
ホウレンソウをはじめ軟弱野菜は、「発芽が揃えば栽培の8割は成功した」と言われるくらい、発芽の揃いが重要です。発芽がずれると、株同士で勝ち負けができ、その後の生育にもばらつきが出てしまい、収穫のタイミングもずれてしまいます。
そのため、発芽がある程度ばらついてもよいように、多めに条まきしておいて、発芽が遅れた株や弱い株を間引き、3~4cm程度の株間に整えます。間引いた葉もサラダに活用できます♪
■「過湿を避ける」
タネをまいた後は十分に水やりを行い、発芽を促します。発芽まで適湿に保つことが発芽を揃えるために重要です!
発芽した後の水やりは、土壌表面が乾いていたら行うようにします。ホウレンソウは湿気に弱く、過湿条件では根が傷んでしまうため水のやりすぎに注意してください。
寒くなるほどやわらかくて甘くなる!
ホウレンソウは周年栽培されているので、一年を通して食べられますが、旬は秋~冬で、寒さや霜に当たると葉は厚く濃緑でやわかくなり、甘みが増しておいしいです。
★甘みが増す理由
寒さで凍結するのを防ぐために、植物は体内の水分を放出して糖分を蓄えようとします。水分を放出することで細胞中の糖分が凝縮され、甘みが増します!
可食部100g当たりのビタミンCの含有量(mg)
生 ゆで
夏 20 10
冬 60 ↗30 ↗
※出典:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
タキイ種苗さんおすすめ品種
★「弁天丸」

ルテイン豊富!
寒さに強い秋冬どり種
株張りがよく、冬どりでは特に葉柄に甘みがのり非常においしい。機能性成分「ルテイン」を豊富に含む『ファイトリッチ』シリ-ズのホウレンソウ品種。
★「冬ごのみ」

アクが少なく、「おいしさ」をとことん追求!
誰が食べてもおいしいと思えるように、ホウレンソウ特有のアクが極めて少なく、甘みにこだわった品種。葉は日本在来の東洋種に似た切れ込みが深い剣葉形でありながら丸種タネでまきやすい。
タキイ種苗さんの品種は
コチラでチェック!
① ページ左側の【地域の指定】でお住まいの地域を指定。
② 【品種一覧からの検索】で、分類「葉菜類」を選択、品目は「ホウレンソウ」、「検索ボタン」をクリックします。
③ ページ右側に、あなたのお住まいの地域で播種できる品種が一覧で表示されるので、そこから品種名を選択すると、特長や栽培要点、地域の播種時期が確認できます。
(タキイ種苗さんよりご寄稿)
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秋から育てるホウレンソウ、中間地では40日前後で収穫できるんですね!タキイ種苗さんの一押し品種を手に入れて、秋冬は美味しいホウレンソウを楽しみませんか☆
★8月12日公開の
【菜園ログ@タキイ種苗】は
コチラから!