この作物には虫がくるのに、隣にいる同じ作物には虫があまりきていない・・・
そんな経験ありませんか?
虫や病気になるのは無農薬だから安心、という人もいますが違います。
状態が悪くなり弱っているので虫がついたり、発病したりします。
※もちろん健康な株も体の大きな虫や強力な菌に感染し発病することはあります。
虫がついても植物は動けないからされるがまま・・・
ではないです、植物の細胞の表面を覆う細胞壁はまさに壁、虫もこの壁をエネルギーとして消化できるものは少なく、彼らの狙いは細胞壁の中の細胞です。
>ヒトも細胞壁は消化できないので野菜は腸の掃除にいいといいますよね。
健康な野菜はこの細胞壁が厚くしっかりしています。
人は体が大きいので野菜を噛んで食べることができますが、体の小さい虫からすればこの細胞壁の厚さは大問題です。
なので細胞壁が薄く、食べやすいところ(生長点付近や弱っている株)につきます。
逆に老化した葉も同じです、若い葉と違い表面がガサっとしている葉は防御力が落ちています。
新しい若い葉は見た目に艶があると思いますが、あのワックスのようなものがまた病気や虫から植物を守ってくれます。
老化した下葉はとった方がいいと言われる方がいらっしゃいますが、こういった下葉は病気や虫の害を受けやすく、老化した葉がこうやって病害虫に侵されると株自体が弱り、全体に広まっていくため畑にいって野菜をみるときは下葉の状態もマメにみてあげましょう。