見学会に参加された方々のコメをまとめた方が後々利用しやすいと考えまとめました。
私が興味を持ったことだけを記載していますのでご理解を。
( )に記載していることは私の考えですのでその旨承知願います。
なお、参加者の方々で訂正の申し出や新たに記載して欲しいことがありましたらコメしていただければ幸いです。
1-1ニンジンの種蒔き
人参が発芽する際に土を持ち上げるチカラは大根の1/6。
(よって、深めの種蒔きはダメ。)
播種する土の種類にもよるが関東の方では押さえても良い。
(関西では手で押さえるのもダメ)
双葉が土から出てくるまで、夕方に散水し、様子を見て朝も与えること。
関東ではローム層で土を固めることによって地中の水分を補うことができる。
本葉4枚までは水切れの厳禁。
ニンジンの発芽には、水分が大事。夏に種蒔きする場合水やりは夕方と朝の2回行うのがお勧め。
そのほかにも、土の上に籾殻を撒くことで地温を下げることも重要。
京くれない(ニンジン)栽培にも当てはまることとして、秋まき野菜は適期を守って種をまくこと(早くても遅くてもダメ)
夏季の播種は発芽率が下がったり、色がつかなかったり等、他の季節に比べて影響が大きくうまく育たないこともある。
本葉7枚までは根が長く伸び、その後太る。
芯の部分よりも後から太る部分の方が美味しいので、追肥重視の肥料配分で栽培する。
1-2ペレット種子京くれないの種蒔き・発色
種蒔きは適期蒔きが重要で、早くても遅くても京くれないの本来の色がでない。
発色するには種蒔き後120日必要。
その地域の平均気温が18~20℃ぐらいになる50日前が播種の適期。
(千葉の中間地では平成30年の実績で10月中旬の日平均気温が17.9℃のため8月20日前後が適期か。)
種蒔き方法はペレット種子の白い部分がちょうど隠れるぐらいで土は軽く鎮圧する。(関西では鎮圧しない。)
種蒔き後籾殻、わら、寒冷紗等を置き水分の蒸発と地温を下げる。
(籾殻燻炭よりも籾殻を置いた方が、地温が下がるので来年から実行)
水やりは夕方(16時頃)に行い夜の間に水分を吸収させる
朝乾燥していたら朝も水やりする
ニンジンは発芽力が弱いのでペッレットが乾燥するとペレットを割ることが出来ない。その場合は発芽しない。
本葉4枚ぐらいになるまでは水を切らさないこと。
(夏季にペレット種子で種蒔きした際発芽率が悪かった場合の原因は、①水分不足。②発芽したがその後の水分不足で生長しなかった。③種蒔きが深すぎた。の3つが考えられます。その対策として、①は種蒔きの際に十分な水遣りを行いワラ等で乾燥防止対策を講じる。②は種蒔き時に籾殻を上からバラまき、併せて朝夕に水遣りを行う。③種蒔き位置を5㎜~1㎝とする。)
2-1タマネギシャルムのセット球
セット球を収穫する際には大きさを問わず、キチンと葉っぱが倒れてから掘り上げる。
腐敗球(収穫後、定植するまでに球が腐ること)が多い原因は球が締まっていない状態で球を収穫した場合腐敗することが多いので、茎が倒れてから収穫することをお勧め。
(ここでの対応は球が25㎜直前になったら葉をカットし茎が倒れるまで待つことが良いかと勝手に想像)
茎が倒れるまで待っているとセット球のサイズが25㎜よりも大球になるので播種時期と気温の状況を考慮することが必要。
今年8月28日にセット球を定植したところ分球が多かった原因を聞いたところ、今年は9月の気温が高かったのが原因。9月上旬に入ってからの植え付けが適期だった。(セット球に定植時期は9月の気温の状況で変わる。)
2-2タマネギ早生と晩生
タマネギの糖度は、早生は4~5度、晩生は7~8度で晩生の方が、糖度が高い。しかし、辛味成分の違いで早生の方が甘く感じる。
スパートは4~5月の収穫で糖度は4~5度程度で水分が多いので甘く感じる。
ケル玉は6月中旬の収穫で糖度は7~8度と高いが水分が少ないので辛みを感じる。
ケル玉は倒伏がそろい収穫時期が解り易い。
スパートは1枚の葉が厚く水分を多く大きくなるので保存期間は短い。
(タマネギの保存期間の長短は水分量で決まるのかな)
ケル玉は成育がゆっくりで球としては小さめだが葉厚は薄く葉の枚数を増やしていくのでしまりが良く日持ちがする。
ケル玉の欠点は薹立ちが多い。
ケル玉はケルセチンを多く含み抗酸化作用がある。
2-4タマネギの苗作りと定植
葉っぱが15~20㎝になるように何度も葉を切ると良い。
(玉葱は極早生~晩生と種類があり、早めに播種して苗を大きくして定植する際に葉を切って定植する方法もあるかと勝手に想像。その際早めに種蒔きをしていれば発芽率が悪い場合には再度播種を行えることを理解。)
タマネギの苗を定植する際の株間は10~13㎝
株間を狭くしてもケルタマは葉っぱが暴れず立ち性なので草取りなどの作業が容易。単位面積当たりの収量が多くなる。
収穫時期はしっかり葉っぱが倒れてから収穫すると、保存期間が長くなる。
全体の何割かが倒れた時では収穫が早すぎる。
2-3赤タマネギ
健全に成育した後に収穫した赤タマネギは外が赤くて中は白い。
収穫後、1〜2ヶ月後に中まで赤くなるのが普通。
収穫直後に中まで赤いのは、何らかのストレスによって中まで赤くなっている。
3大根
本葉4~5枚までは根が下の方に長く伸びて、その後横に太くなる。
大根は元肥なしで栽培し、追肥は1回で本葉が4~5枚になってから行う。
お勧め品種はRくらま・ 三太郎で収穫時期が遅くなっても「ス」が入らない。
早蒔きすると地上部が伸びすぎ、根の太さが足りなくなってしまうため、9月中旬に種を蒔くのがお勧め。葉の色が薄くなったときが美味しいダイコンである証拠。
家庭菜園で特におすすめの品種は、「紅三太」や「三太郎」どちらも秋・冬・春の三季どりが可能なため、「三太」という名前をつけた。
早生のミニ赤ダイコン・三太郎は、株間を狭め、密植して育てると良い。
4ほうれん草
畑で冬ごのみを生で食べたがエグ味がなく寒締めされたように美味しかった。
寒締めするとさらに美味しくなるとのこと
5-1白菜
お勧め品種はほまれの極みで害虫被害が少ないとの利点がある。
播種時期が遅れても結球する。
奈良県では11月17日に定植しても結球したことがある。(農場⇒奈良県、播種⇒定植に訂正) (余り参考にしないでくださいとのタキイさんからコメントあり。)
低温結球性の性質があり、9月中旬~末に種まき、10月中旬に定植がお勧め。冬でも良く育ち、虫が少なくなる時期での栽培が容易。
5-2春白菜の抽苔
抽苔対策として収穫時期に応じた品種(4月収穫 春笑、5月収穫 勝春)で栽培することをお勧め。
育苗は最低温度15℃以上を確保。
なお、適期の播種や育苗温度も守っても抽苔する原因として、結球しなかったのであればビニールトンネルをしているので雨水がかからず水分不足が原因ではないかと思われる。
6春カリフラワーのボトニング
寒い時期に植えつけるので、植え付け時の活着をよくしてマルチ、トンネルで保温して花芽分化するまでに葉数を確保するしかない。
早く植え付けると低温にあう時間が長くなるので適期植え付けを厳守する。
*ボトニング:花蕾肥大に必要な葉数を確保する前に花芽分化し、結果的に小花蕾となる現象
7オクラ
ヘルシエはネバネバが通常のオクラの3倍。
肥料は8割減で草勢が強い場合には摘芯し、脇芽を育てる。
ヘルシエは地温が十分に確保できる時期になってから播種し密植にて栽培。
肥料は、通常のオクラを栽培するときの約2割で大丈夫。花も実もつかないというときには、一旦膝の高さで刈り払うと、肥料が分散されるので収穫ができる。
8エンドウとオオムギの混植
大いに結構。かぼちゃとオオムギの混植も推奨。
9緑肥作物
黄花のちからは開花直前に土壌にすき込むと、高い土壌消毒効果がある。
おたすけムギは初夏に種をまくことで縦に伸びず、マルチ替わりになって緑肥としてすきこむこともできる。また、大雨の際にはムギの根が土壌の流出を防いでくれる効果もある。
(ムギをカボチャの畝の周囲に種蒔きすると納豆水を掛けた際にうどん粉病に対する効果が大きくなると思っています。)
10うどん粉病に納豆水
大いに結構。
(カボチャの畝の周囲にワラを置いた状態で納豆水をかけるとうどん粉病に効果大。私の場合は納豆水の代わりにえひめAIを使用。)
11ジャガイモに灰
切り口に何も付けないよりは良い。灰よりもジャガイモ専用の薬剤を使用した方が望ましい。
12エンドウ類のマルチ
土中水分の確保、病気予防に効果があるのでマルチを設置した方が望ましい。
追肥は開花後行う。