新企画「
突撃!会社訪問記」の最初の訪問先は、
やさお酢を製造しているアース製薬さんです☆
2018年の夏、菜園ナビでは「
やさお酢栽培チャレンジ2018」という企画を開催しました!
「食酢100%でできているので収穫直前まであらゆる植物の病気と虫の退治と予防に使える」とPRされているやさお酢。
菜園ナビ(以下、
菜)
チャレンジ終了後、参加された方々から寄せられた効果があったポイントを抜粋してみました。
効果はいろいろあるんですね!
アース製薬さん(以下、
ア)
ありがとうございます!嬉しいです。
菜 でも一方で、こういう声もありました。
「普通のお酢でもいいんじゃないの?」「ただのお酢と一体何が違うの?」というものです。アース製薬さん、やさお酢とただのお酢スプレーの違いは一体何なんでしょうか?
ア 虫の体も、葉の表面も、ワックス層で覆われています。どちらも高い撥水性を持っていて、少々の水分は弾いてしまうんですよ。
菜 へ~なるほど!
ア 普通のお酢を薄めて散布するだけですと、実は、虫も葉も大部分はただの水と同じように弾いてしまうんです。そこで、お酢が流れ落ちてしまうことなく、
きちんと表面に留まり効果を発揮してくれるよう、研究を重ね、独自の展着力のあるお酢を作り出しました。
菜 つまり、落ちにくくなったお酢ということですね!
ア はい。ただのお酢とやさお酢の比較画像を御覧ください。
(左はただのお酢、右はやさお酢)
菜 たしかに、お酢は水滴が丸くなって転げ落ちそうですが、やさお酢はドーム状になってくっついていますね!
ア もちろん展着効果は、食酢に含まれる安全な材料を調合して生み出しています。このようにして、例えばアブラムシですと、体にお酢が張り付き、呼吸をするための気門という器官を塞ぎ、退治してくれるのです!
(左はただのお酢、右はやさお酢。ただのお酢はアブラムシの体に弾かれている)
菜 なるほど。でもそうすると、ただのお水に展着剤を混ぜたものでもいいんじゃないでしょうか?
ア たしかに、それだけでも気門を塞ぐという役割は大丈夫かもしれません。しかし、お酢は昔から農家さんに利用されていたように、すごいパワーを持っているんです。例えば、曇りの日が続いたときに薄めたお酢を散布すると植物を元気にする効果があるのをご存知でしょうか?
菜 知りませんでした。どういう仕組でそうなるんですか?
ア 植物が成長するのは光合成のおかげということは皆さんご存知だと思います。
光合成により、水(H
2O)と二酸化炭素(CO
2)から炭水化物Cm(H
2O)nが作られますが、これはグルコース=ブドウ糖(C
6H
12O
6)となります。ブドウ糖がたくさんできると、それらのブドウ糖が結合して、セルロースという物質になるんです。このセルロースこそが、植物細胞の細胞壁および植物繊維の主成分、つまり、
植物の体そのものになるんです。
菜 なるほど!光合成で作られるブドウ糖が、野菜たちの体の元になるんですね!だから光合成をすると植物は育っていくんですね。
ア お酢を吸収しているためか、お酢の酸による刺激なのか特定は難しいですが、光合成に有用な効果を得られることを確認しています。
菜 お酢ってすごいんですね・・・・!
ア もちろん、元来お酢には
抗菌・殺菌作用があるので、うどん粉病などのカビによる病気対策にももってこいというわけです。
菜 そうすると、たくさんかけた方が効果がありそうですが、お酢の原液を毎日かけたら駄目なのでしょうか?
ア かけすぎると逆に植物を傷めてしまう場合があります。適切な濃度に希釈され、展着力があるやさお酢を、2~3日に1回、たっぷりと散布してみてくださいね。
菜 そう!参加者からも質問があったんですが「たっぷりかける」って具体的にどのくらいなんでしょうか。
ア 葉から水滴が滴り落ちるくらい、散布していただいて構いません。こういう形です。
菜 なるほど!丁寧に教えて頂き、お酢の働きや、やさお酢が持つ独自の特徴がよくわかりました。ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。
お酢を利用して、植物を元気に、そして病気や害虫を寄せ付けない野菜を育てられたら、とても嬉しいですよね!
最後に、栽培チャレンジに参加した皆さんから届いた、やさお酢を散布した部分と、散布しなかった部分の比較写真をご紹介します。
やさお酢使用
やさお酢不使用
(未使用株はうどんこ病でダメージを受け、枯れてしまっています)
左が未使用株、右が使用株
(使用株の方が生育が旺盛です)
お酢のパワーはすごいですね!
さて、他にもアース製薬さんからとても勉強になるお話を伺いましたので、また次回のコラムにてご紹介させていただきます。お楽しみに!