大変お待たせしました!
4月13日に大阪で、14日に東京で開催した
「楽しく学ぼう第3弾!虫と病気をマスターする!」のレポートをお届けします☆
今回のテーマは
「虫と病気」
多くの方が直面する問題について、
わいわいと楽しみながら学び、その知識を活かして今後さらに楽しい家庭菜園ライフを送っていただきたいという想いからテーマを設定いたしました!
虫にも病気にも詳しく、皆さんの疑問にもお答え頂ける方ということで、昨年東京でのイベント「楽しく学ぼう!第2弾」で講師をしていただいた、アース製薬株式会社の佐藤先生にご登場いただきました☆ 他にも強力な助っ人として、佐藤先生の後輩「ハマちゃん」さんも登場!虫がご専門ということで、菜園ナビのムシキング、まさきんぐさんから質問攻めにあう姿も・・・・!
両日ともに、プログラムは同じで、大阪会場に参加された皆さんには「日曜日の16時までネタバレは控えてください!」とお願いさせていただきました。皆さん、ご協力ありがとうございました!
冒頭に虫と病気を学ぶ時間の導入として、皆さんおなじみの菜園ナビ公式キャラクターナスタロウによる
「名探偵ナスタロウの害虫事件簿」では、2つの事例をご紹介。皆で原因を考えた後、佐藤先生から解説を行っていただきました。
佐藤先生の解説では、まず昨年の講座の復習として
「強く元気に生育している野菜には虫はつかない!」という重要な基礎部分のお話が最初に行われました。
虫がつくのは、
野菜がしっかりとした細胞壁を作れず、軟弱に育ってしまっているからです。原因は肥料のやり過ぎであったり、光合成がうまくできていない、水が足りないなど様々。そして、害虫に攻撃された植物は、美味しく育つためのパワー(栄養)を害虫から被害を受けた部分の修復に使ったり、害虫から身を護るための物質を作り出したりと、ますます、生育も悪く、美味しくない野菜が出来上がってしまいます。
「美味しいから虫がつくんだ!」ではなく「弱っているから虫がついてしまっているんだな」と考えて野菜と向き合ってみてくださいね。
さて、美味しい野菜をたくさん収穫するためには、まず虫を寄せ付けないように予防することが最重要課題ですね!
しかし、なかなか土づくりの完璧にできた畑や環境で菜園をできる人は少ないでしょう。では、虫がついてしまったり、病気にかかってしまったときはどうすればいいのでしょうか。
佐藤先生から行われた解説をご紹介いたします!
害虫判断のポイント
対象植物と虫の食性(被害の出方)を見極める!
大きく分けると害虫には、植物の汁を吸う吸汁性害虫と、葉や茎・実などを食べる食害性害虫がいます。
「どの部分を食べられているか?」
「どのような食べ方か?」
を見ると害虫が判明しやすいということです。
例えば、
キスジノミノハムシ→葉の表面を好んでよく食べる
コナガ→葉の裏面を好んでよく食べる
ハモグリバエ→葉の表面と裏面を残して中だけを食べる
などなど。
少しずつ、この食害痕だったらこの虫だ!という知識を身に着けていきたいですね。食害痕や害虫・益虫の判断方法については今後、菜園ナビコラムでも発信していきたいと思います!
対処法として薬剤を利用される場合は、
①食の安全性(残留性試験がきちんと評価されているか)
②どの病気や虫に効果が高いか
③どのような摂取方法で効果を発現させるか
④どのように作用するか、物性(浸透移行、持続)
という基準で適切な薬剤を選ぶことが大事です。
昔と違い、作物にも、人体にも、環境にも必要以上に残留せず、微生物等により分解されることを確認されたものしか、農薬として登録されないようになっているのだそうです。
原因を正しく判定し、ゴールを定め適切な薬剤を選択し、使用方法をきちんと守る。そうすることで、野菜にも、土壌にも、人間にも、そして益虫にも影響を及ぼさずに、害虫だけを退治することも可能なのですね。
続いて病気ですが、家庭菜園で野菜がかかる病気のなんと
8割が「カビ」によるものなのだそうです。
カビによる病気を発生させないような、水はけの良い畑作り、風通しの良い環境づくり等は前提として、それでも病気にかかってしまったときの薬剤の選び方や、「予防剤」と「治療剤」の違い等を解説していただきました。
毒性について不安を感じられる方のために、毒性の理解と判断の仕方にも話は膨らみ、例として、アース製薬の「土にまくだけ害虫退治オールスター」の急性毒性(一気に口に入ったとき)の毒性は食塩よりも低いという解説がなされると参加者からは驚きの声があがっていました。
毒性と量の関係性を知り、きちんと考えることが大事ですね。
量について考えるきっかけになればと思い参加者の皆さんで
「グループ対抗!グラム計り競争」を行いました。
ルールは簡単!
パウチに入った食塩(「土にまくだけ害虫退治オールスター」とほぼ同等比重のもの)を、透明のカップの中にそれぞれ「3グラム」と「1グラム」取り出して頂き、電子計りで答え合わせ!3グラムと1グラムの誤差が最も小さくなったグループの勝ちです!
「これくらいかな?」と1円玉と比較してみたり・・・
案外難しい!の声がいろんなところから聞こえました。
さあ、大阪会場の結果はこちら!
そして東京会場の結果はこちら!
少なすぎたり、倍以上あったり、大いに盛り上がりました!
優勝したグループを代表して、豪華賞品(福岡土産)を受け取る大阪会場のさっこさんと、東京会場のむみさんです♪
普段ご自身で計り取っている
「目分量」の不確かさを実感していただけたかと思います。資材(肥料や薬剤)の散布量や希釈量など、きちんと規定の量を守って、正しく使っていきましょうね!
さて、その後の交流会では、これまでに困った虫や病気などを書いた自己紹介シートをもとに、各テーブルでフリートークの時間とさせていただきましたが、予定時間を大幅に延長するほど大盛り上がりでした☆
佐藤先生HELP!カードを使って、佐藤先生やハマちゃんに虫・病気の疑問や相談をする時間もあり、気になっていたことを直接聞くことができたのではないかと思います。
最後は恒例の持ち寄った種・苗・野菜などのおすそわけ会も盛り上がりました☆
ご参加いただいた皆さん、佐藤先生、本当にありがとうございました!また次回のイベントをお楽しみに☆
↑大阪会場
↑東京会場
参加されたみなさんの日記は以下から御覧ください☆
かもめさん
↑佐藤先生の講義の内容を丁寧にアップされています。また、各グループの質疑応答の内容についても皆さんがコメントされていますのでぜひ御覧ください☆
たけさん
↑公式イベント後の二次会(?)の様子もとても楽しそうです!大阪はお花見、東京は居酒屋で開催されたようですね♪
おとんとんさん
↑オフ会にあわせて大阪市内観光ツアーを開催してイベント前後に他の皆さんを案内されました☆情報漏洩防止にご協力いただきありがとうございました!
tanaさん
↑初めて参加され、他のナビラーさんからおすそわけの種をGETされたようです。これから栽培が楽しみですね☆
セリカさん
↑なんと登録したばかりでイベントに参加していただきました!初めての方でも登録したての方でもイベント参加は大歓迎です☆
ミルクさん
↑佐藤先生からのアドバイスを元に、ソラマメのアブラムシ対策を!効果がでるといいですね☆
ポコさん
↑班ごとにフリートークをした際に、他の皆さんも悩んでいた、うどんこ病とベト病対策について、ポコさん流の対策法をご紹介されています☆
他の皆さんもぜひ、参加して学んだことや、イベントの感想を日記やコメントで教えてください♪ 順次追加していきます☆