新しく借りる予定の貸し農園を見学した結果、畑の土が異常に硬い事が解った。今の耕作人が長年作物を作っていたとは思えない硬さである。
この畑は元々山林であった。その山の頂上付近の平坦なところを開墾して畑にした耕作地である。土は赤茶色の粘土質で、雨で湿ると靴底に張り付き作業がしにくい。乾燥するとカチカチに硬くなる性質の土である。畑になっても土はそのままの状態の様である。この冬季は殆ど雨が無く土がカラカラに乾燥しているが、それにしても異常に硬い。
畑の中を調べて見ると、畝であったところは人乗ると少し沈むが作業通路だったところは殆ど沈まない。やはりスコップが入らないほど硬い。考えていた畑とは大いに違う。
現在の耕作人の話を聞くと長年野菜を作って来て、無人販売所や八百屋に卸していたと言うが、どのように使っていたか、土をどのように作って来たか疑問が残る畑である。
共同で借りる相棒といろいろ話をしたが、近年はの作業が出来なくなり堆肥や腐葉土を投入するなどしっかりとした土作りはしてなかったと考えられる。耕耘機で耕してもせいぜい15cm程度であるから、作業用通路の土を畝に盛って畝を高くして、耕作深度を取っていたものと考えられる。そして、最近は畑全面の耕耘に手が回らず、雑草だけは抜いていたが作物は作らず放置されていたと思われる。
今借りている貸し農園は30cmほどはフカフカな土で深く掘ると80cmの深さまでスコップで簡単に掘れる。この新しく借りる予定の貸し農園での作物栽培は土作りから始めなければならない。