先日の仕事中に症状が悪化したチェーンソー
エンジンの始動が難しく、掛かっても吹けない症状です。
知る人ぞ知るスチールのチェーンソーですがこのモデルはホビー用です。
機体の割に軽いので仕事でも愛用してます。
バーはメーカー推奨を無視した40㎝をセットしてます。
このモデル、スイッチとチョークレバーが共用で取扱いを間違えるとスイッチが壊れると言う欠点も有るので要注意です。
この位置でエンジン停止
この位置でスイッチオンとチョーク作動
チョークの位置に操作する注意点
必ずスロットルレバーを握ってから操作します。
それを怠るとスイッチ破損やリンケージが曲がって再使用が出来なくなります。
では
エアークリーナーカバーを外します。
その際必ずチョーク作動の位置します。
汚れてますねぇ
この状態で出来る限りエアーガンでゴミを吹き飛ばします。
グリップのネジを2本外します。
このネジはトルクスネジと呼ばれるネジなので
この様な先端が星形のビットを使って外します。
スロットルとチョークのリンケージの取り付け位置とリターンスプリングの取り付けを記憶して外します。
8ミリのナットを2個外すとエアークリーナーボディとキャブレターが外れます。
こちらがキャブレターです。
グリーンのホースが燃料ホースでキャブレターを外しながらこちらも外します。
キャブレターが外れたら分解する前にこの様に丸い通気口を指で押さえるように持って外観を綺麗に掃除します。
上下のプラスネジを外して分解します。
こんな感じに外した順番に綺麗なウエスに並べると組立が楽です。
では核心部分に取り掛かりましょう
4本のネジを外すとダイヤフラムと言う黒いシートが現れます。
裂けてたりぶよぶよしてたら交換するパーツです。
ガスケットが下側に付いてるので再使用出来るように慎重に剥がします。
この状態になります。
メタリングレバーと言う小さなパーツがネジで止められてます。
このネジを取ると外れるのですが、とても小さなスプリングが下に隠れてるのと燃料を制御するバルブが先端に挟まって付いてるので
その部分を指で押さえた状態でネジを外し慎重に分解します。
力を入れ過ぎてレバーを曲げない様に注意します。
気を抜くとスプリングが飛び出して行方不明になります。とても気を使う部分です。
ハズレるとこの状態です。
真鍮のパーツが燃料の吐出量を制御するジェットと言うパーツになります。
外して見ました。
真ん中に極小さい穴が開いてます。
見えない時はここが詰まってる証なのでパーツクリーナーやキャブレタークリーナーを使って詰まりを解消します。
今回はここが詰まってました。
反対側も開けます。
カバーを外すとこの状態です。
黒いシートがカバーに付いてます。
矢印の部分が浮き上がって無ければ再使用しても良いですが、ここも定期交換パーツになります。
全ての部品がキャブレター本体から外せたら穴と言う穴にクリーナーを吹き掛けエアーガンも併用して綺麗にするのですが、
この部分にとてもか細かい網のフィルターが付いてます。
当然綺麗にするのですが時として吹き飛ぶ事も有るので注意します。
掃除が終わりましたら最後にエアーガンで吹き飛ばしクリーナー分を乾かして逆のテジュンデ組み立てます。
その際、エアークリーナーボディやエアークリーナーは必ず綺麗にしてから取り付けて下さい。
チェーンソーのキャブレターは様々な種類が有るのですが、基本は似た感じなので参考になれば幸いです。