ブドウ農家さんの環状剥皮処理を見せて頂きました。
環状剥皮処理とは、ブドウの着色を促進するために、このように、幹の周りの皮を剥ぐ作業です。ブドウは気温が高いと着色不良を起こします。表皮の着色が悪いと、等級が落ち、出荷できなかったり、出荷できても安い値段になってしまうため、このようにわざと樹勢を衰えさせて着色を促進させる処理を行います。着色促進とともに、糖度上昇にも効果があります。ブドウだけでなく、果樹栽培では一般的に用いられている栽培法です。
普通、光合成によって葉に作られた養分(や、生長ホルモン)は、師管を通って木全体、根まで受け渡されます。しかしこの環状剥皮処理をすることによって、師管部分が切断され、一時的に根まで栄養が回らない、つまり、環状剥皮処理した部分より上の部分のみに栄養が蓄積します。その間、根の生長は止まります。(写真の白い部分=木質部にある道管(水が通る部分)は切断されませんので、水は循環します。)
この後、剥皮部分をテープで保護することにより、きちんと師管が再生し、また全体に栄養がまわるようになります。
赤いテープの上の部分が、昨年剥皮し、再生した部分だそうです。
環状剥皮をする樹と、しない樹で、その後の生育をみても、幹周は若干違うが幹周以外の部分の生育にほとんど差はないという
研究が発表されています。自然の力は私たちが考えるよりも強いですね。
このようにさまざまな手法が用いられ、美味しい果実が私たちのもとに届けられているのですね♪(ブドウが食べたくなってきました!)
https://saien-navi.jp/pg/blog/read/958962/
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