貸し農園の作物が荒される事が良くある。狸やリスの仕業が多いが、沢山のトマトやナスが無くなるとか、ブロッコリーが一畝そっくり消えるとか、どう見ても人間の仕業と思えるものもある。私の畑では里芋が数株抜かれて子芋が無くなっていた。また先日は落花生が数株抜かれて、そっくり実が無くなっていた。
貸し農園仲間はいろいろ考えて、「スズメバチが居ます。近づかないで下さい」とか、「マムシに注意」、とか、あるいは、「防虫剤・消毒済立ち入り禁止」、などと看板を立てたが効果は余りなかったようだ。
仲間と話し合った結果、仲間が畑へ行く時間を少しずつずらして、早朝からいつでも誰かが畑に居るように仕組んだ。そうすると早朝に畑へ行った人が見慣れぬ怪しい人に出会った。散歩中と見えるが、山へ行く様なリックサックを背負っていた。
そこで、早朝の人は出会った人に同じ農園仲間と話すように話しかけて、実は作物が荒らされて困っているので、警察へ被害届を出した、とウソを言った。その時、リックサックを背負った人の顔色が変わったそうである。
中々妙案である。ついでに、「野菜の盗難がありました。見かけた人は、○○警察へ通報して下さい」と貸し農園の掲示板に張り紙をしようと言っている。実際に地元の警察の相談窓口にこのことは伝えておかなければならないが、これが抑止力になれば、被害は無くなると期待している。